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もう間違えない! 「真鍮」と「青銅」の違いや用途を解説

もう間違えない! 「真鍮」と「青銅」の違いや用途を解説

もう間違えない! 「真鍮」と「青銅」の違いや用途を解説

加工性に優れた銅は、スマートフォンからEV(電気自動車)、建築まで、現代社会に欠かせない身近な金属です。

銅の中でも、合金である「真鍮(しんちゅう/黄銅)」と「青銅(せいどう)」の2つは混同されやすく、間違いやすい素材です。しかし、それぞれの性質や用途、そして昨今の価格高騰下におけるコストパフォーマンスには大きな違いがあり、適切に選定することがこれまで以上に重要になっています。

この記事では、2026年現在の市場トレンドも交えながら、銅加工で知っておきたい真鍮と青銅の違い、用途、見分け方について解説します。

 

真鍮と青銅それぞれの特徴

真鍮も青銅も、銅を主成分に持つ金属合金です。純銅(タフピッチ銅など)に比べて強度や加工性を向上させる目的で作られます。特に近年は材料価格が高騰しているため、「必要な特性を満たしつつ、いかにコストを抑えるか」という視点での材料選びが重要です。

真鍮(黄銅 / Brass)

銅と亜鉛(Zn)で構成された合金です。

特徴 - 融点が低く、流動性に優れるため鋳造や機械加工が容易です。

コスト - 2026年現在、銅の価格は約2,100円/kgですが、亜鉛は約570円/kgと安価です。そのため、銅と亜鉛を混ぜた真鍮は、純銅や青銅に比べて材料コストを安く抑えられるという大きなメリットがあります。

※価格は国内公表指標(銅建値/電気亜鉛建値)を参考にした2026年1月時点の目安です。実際の調達価格は、合金種、加工賃、ロット、歩留まり、在庫状況等で変動します。

注意点 - 真鍮などの銅合金は、硫黄化合物を含むゴム(例:硫化ゴム)や硫黄系雰囲気の影響で、表面に硫化銅(黒ずみ)が生成し、変色・腐食が進む場合があります。ゴム周辺で使う場合は、材質(配合)や使用環境(温湿度)を確認し、必要に応じて隔離・表面処理を検討してください。 - また、真鍮特有の腐食として脱亜鉛腐食があり、水質・温度・流速等によってリスクが変わるため、給水・温水用途では耐脱亜鉛黄銅(DZR等)も選択肢になります。

青銅(ブロンズ / Bronze)

銅と錫(すず / Sn)で構成された合金です。用途に合わせてリン(P)や鉛(Pb)、アルミニウム(Al)などが添加されます。

特徴 - 耐食性、耐摩耗性が非常に高く、摩擦係数が小さいため、軸受(ベアリング)や歯車などに適しています。

コスト - 添加される錫(すず)の価格は、2026年現在約8,100円/kgと高騰しています。そのため、青銅は真鍮に比べて高価な素材となります。「高い耐久性が必要な場所」にピンポイントで使うのが選定のコツです。

※価格は国内公表指標(錫相対価格)を参考にした2026年1月時点の目安です。実際の調達価格は、合金種、加工賃、ロット、歩留まり、在庫状況等で変動します。

変化 - 10円玉のように、経年変化で落ち着いた赤褐色から独特の「緑青(ろくしょう)」が発生し、これが保護膜となって内部を守ります。

 

【2026年版】真鍮(黄銅)と青銅の違いを表で比較

成分や性質の違いに加え、最新の市場価格傾向も比較要素に加えました。

真鍮と青銅の詳細比較表
  真鍮(黄銅) 青銅
主な元素 銅 + 亜鉛(Zn) 銅 + 錫(Sn)
英語名 Brass(ブラス) Bronze(ブロンズ)
見た目 明るい黄金色(5円玉) 赤みを帯びた褐色(10円玉)
コスト感 比較的安価(亜鉛が安い) 高価(錫が高い)
被削性 非常に高い(加工しやすい) 中程度
耐食性 良好(ただし脱亜鉛に注意) 非常に優れる(特に砲金・アルミ青銅などの耐食用途合金は海水環境で使われることが多い)
用途例 金管楽器、水栓金具、精密部品、インテリア 船舶部品、軸受、美術工芸品(銅像)

このように比較すると、「コストと加工性なら真鍮」、「耐久性と耐摩耗性なら青銅」という使い分けが明確になります。

 

真鍮(黄銅)と青銅の見分け方

最も簡単な見分け方は、やはり「5円玉(真鍮)」と「10円玉(青銅)」を並べてみることです。

  • 真鍮: 黄色が強く、華やかなゴールド色。
  • 青銅: 赤みが強く、落ち着いた赤銅色。

ただし、表面処理(メッキや塗装)が施されている場合や、経年変化で黒ずんでいる場合は目視での判別が困難です。確実に見分けるには、目立たない部分を少し削って地金の色を確認するか、私たちのような専門業者による成分分析(PMI検査など)を利用することをおすすめします。

 

真鍮(黄銅)と青銅の用途:最新トレンド

真鍮(黄銅)の用途

精密部品・コネクタ - 加工しやすく導電性もそこそこあるため、電子機器の部品として依然人気です。

インテリア・建築金物 - 近年、レトロブームやインダストリアルデザインの流行により、真鍮の「経年変化(エイジング)」を楽しむドアノブ、照明器具、カフェの装飾などがトレンドになっています。あえて塗装せず、時間とともに渋い色になるのを楽しむスタイルです。

抗菌製品 - 銅合金の持つ抗菌作用が見直され、ドアオープナーや手すりなどへの採用も定着しています。

青銅の用途

インフラ・産業機械 - 海水ポンプやバルブ、船舶部品など、過酷な環境下では青銅の独壇場です。初期コストは高くても、交換頻度を減らせるためトータルコストで選ばれています。

次世代エネルギー - 潮流発電や洋上風力発電など、海洋プラント向けの部材としても注目されています。

バネ材(リン青銅) - スマホやEVのコネクタ接点に使われる「リン青銅」は、高いバネ性と導電性を持ち、ハイテク機器に欠かせない存在です。

 

まとめ

真鍮と青銅は、見た目は似ていても中身は別物です。特に2026年は材料価格が高騰しているため、「安価で加工しやすい真鍮」「高価だが長寿命な青銅」を、適材適所で使い分けることがコストダウンの鍵となります。

「図面では青銅になっているが、真鍮に置き換えられないか?」 「この環境で使うなら、どの銅合金がベストか?」

そんなお悩みがあれば、「銅加工.com」を運営する畑鉄工株式会社(ハタメタルワークス)へお気軽にご相談ください。創業90年を超える経験と最新のデータに基づき、貴社の製品に最適な材質と加工方法をご提案いたします。

監修者情報
代表取締役 畑 敬三
不動産売却と不動産買取の専門店日本橋ホーム株式会社 株式会社ハタメタルワークスは、産業用電池や車輌機器向けの「銅加工」を専門とし、昭和10年の創業以来「誠実な対応」と「確かな製品」で信頼を築いてきました。迅速な対応により最短翌日納品が可能で、小ロットにも対応します。「小さな一流企業」を目指し、「銅加工ならハタメタルワークス」と評価されるまで成長。今後も独自の価値を提供し続けます。 詳しくはこちら

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