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ステンレスはリサイクル率が高い?その理由とリサイクルの流れ

ステンレスはリサイクル率が高い?その理由とリサイクルの流れ

ステンレスはリサイクル率が高い?その理由とリサイクルの流れ

ステンレスは正式には「ステンレス鋼」と呼ばれ、私たちの暮らしの中で幅広く使用されている重要な素材です。中でも「サビにくい」という特徴はよく知られていますが、実はステンレスは再利用率が非常に高く、環境にやさしい素材でもあることをご存知でしょうか。

製品としての寿命を迎えた後も、ステンレスのほとんどがリサイクルされ、新たな製品として生まれ変わっています。今回は、ステンレスの高いリサイクル率の理由と、リサイクルの流れについてわかりやすく解説します。

 

ステンレスの特徴と幅広い用途

ステンレスは、鉄にクロムやニッケルといった元素を加えて作られた合金です。その主な特徴は「耐食性」「耐熱性」「高強度」。酸化や腐食に強く、表面には「不動態被膜」と呼ばれる膜が形成されることで、サビにくさが保たれています。

さらに、熱伝導率が低く保温性にも優れていることから、以下のような幅広い分野で活用されています。

  • キッチン用品や食器類
  • 家電製品や調理器具
  • 医療機器や自動車部品
  • 建築資材や鉄道関連製品
  • レジャー用品やアウトドアギア
  • モバイル機器の外装パーツなど

このように、日常生活から産業分野まで多用途にわたり使われているのがステンレスの魅力です。

 

ステンレスのリサイクルの流れ

ステンレスがどのようにリサイクルされ、新たな製品として生まれ変わっているのかを見てみましょう。

1. 回収

使用済みのステンレス製品や、産業廃棄物として発生したスクラップを回収します。

2. 分別

異なる金属やプラスチックなどの不純物を除去し、ステンレスの種類を識別・選別します。

3. 加工

再利用しやすいサイズや形状に裁断・圧縮などの加工を施します。

4. 溶解・精錬

電気炉でステンレスを溶かし、高純度の金属成分を抽出。必要に応じて成分を調整します。

5. 再製品化

精錬された金属は新たな原材料となり、再び製品として生まれ変わります。

この一連の工程により、ステンレスは資源として何度でも循環できるのです。

 

リサイクル率が高い理由

ではなぜ、ステンレスはここまで高いリサイクル率を誇るのでしょうか? 主な理由は以下の通りです。

サビにくく品質が劣化しにくい 耐食性に優れたステンレスは、長期間使用しても素材としての品質が保たれやすく、再利用時にも性能を維持しやすいという特性があります。

スクラップとしての価値が高い クロムやニッケルなどの貴重な金属を含んでいるため、スクラップ市場でも需要が高く、リサイクル業者が積極的に回収するインセンティブがあります。

既存の回収ルートが整備されている 長年にわたって回収・再資源化の仕組みが整えられており、ステンレススクラップは効率的に再利用されています。

 

ステンレスは地球にやさしいサステナブル素材

ステンレスが「環境にやさしい素材」とされる理由は、そのリサイクル性だけではありません。環境負荷を抑えた生産方法や、長寿命設計もポイントです。環境配慮の観点から見ると、以下のような特徴が評価されています。

  1. 生産工程での排出物が少なく、省エネルギーで製造されている
  2. 製品として長寿命であるため、使い捨てを防げる
  3. 廃棄時に有害物質を排出せず、リサイクル可能

 

これらの特性から、ステンレスは循環型社会の実現に貢献する「地球にやさしい素材」として、多くの業界で支持されています。

 

まとめ

ステンレスは、丈夫でサビにくく長く使えるだけでなく、使用後も高いリサイクル率で再利用できる環境に優しい金属素材です。私たちの暮らしに密接に関わるステンレス製品を選ぶことが、サステナブルな社会づくりへの一歩になるといえるでしょう。

高品質な金属加工をお求めの方へ── 株式会社ハタメタルワークスでは、銅やアルミ、ステンレスをはじめとする各種金属加工に対応しております。環境に配慮したリサイクル性の高い製品や、長寿命・高耐久性を備えた部品のご相談も承っております。金属製品の開発・製造に関するご依頼は、ぜひ当社にお気軽にご相談ください。

監修者情報
代表取締役 畑 敬三
不動産売却と不動産買取の専門店日本橋ホーム株式会社 株式会社ハタメタルワークスは、産業用電池や車輌機器向けの「銅加工」を専門とし、昭和10年の創業以来「誠実な対応」と「確かな製品」で信頼を築いてきました。迅速な対応により最短翌日納品が可能で、小ロットにも対応します。「小さな一流企業」を目指し、「銅加工ならハタメタルワークス」と評価されるまで成長。今後も独自の価値を提供し続けます。 詳しくはこちら

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