コロナウイルスの不活性化にも効果的!?
今、注目を集める「銅」の殺菌効果

コロナウイルスの不活性化にも効果的!?
今、注目を集める「銅」の殺菌効果

こんにちは、「銅加工.com」を運営する畑鉄工株式会社、代表の畑です。

現在、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」が世界中で流行しており、日本でも多くの感染者が発生しています。コロナウイルスは感染力が強いにもかかわらず、治療方法がいまだに見つかっていないため、予防に万全を期さなければなりません。

そんななか、意外な形で「銅」が注目されています。銅の高い殺菌効果を利用したマスクが開発されるなど、コロナウイルス対策としてにわかに期待を集めているのです。

そこで今回は、銅の持つ殺菌効果について詳しく解説するとともに、コロナウイルス対策にどう利用されているかもあわせてご紹介します。

 

銅には殺菌・消毒作用がある

銅は、強い殺菌・消毒作用を持つ金属として有名です。

最初にこの効果を世界中に広めたのは、19世紀のスイス人学者カール・ネーゲリでした。ネーゲリは、銅容器の中で緑藻が発生しない現象や、ごく少量の銅イオンを水に投じただけでアオミドロ(藻の一種)が死滅する現象を発見。この細菌や微生物を死滅させる働きは「オリゴディナミー(微量金属作用)」と名付けられ、銅が持つ殺菌・消毒作用は多くの人の知るところとなりました。

銅貨・黄銅貨上ではチフス菌や大腸菌が死滅することなど、その殺菌力はさまざまな研究・実験で証明されています。しかし、銅自体は人体にほとんど害を及ぼしません。実際、人間は食事によって微量の銅を摂取しており、その銅には鉄の吸収を促進したり動脈硬化や老化を抑えたりする効果があるとされています。過剰摂取さえしなければ人体に安全な金属であり、マスクとして身に付けても安全なのです。

 

インフルエンザなどのウイルスにも効果を発揮

銅の高い殺菌力・消毒力は、さまざまなウイルスに効果を発揮しています。たとえば、1990年代に猛威を振るい、日本でも多数の死者を出した腸管出血性大腸菌O157。一般財団法人東京顕微鏡院が実施した実験では、銅板をO157の菌が培養されているシャーレ内に置いてみたところ、銅板の周りでは繁殖せず、板の真下では発育すらしないことが判明しました。

また、毎年多くの罹患者が出ているインフルエンザやノロウイルスに対しても、銅は有効とされています。一般社団法人北里環境科学センターの実験によれば、インフルエンザウイルスやノロウイルスは銅の表面だと不活化し、やがて死滅していくということです。

この他にも、レジオネラ菌やクリプトスポリジウムなど、地球上に存在しているさまざまなウイルス・微生物の抑制に対して銅は効果的です。この性能を活かすため、給水・給湯配管などの多くに銅が採用されています。

 

コロナウイルス対策としても注目を集める銅

中国の武漢に端を発し、現在では日本を含む全世界に拡大している新型コロナウイルス感染症。未知のウイルスであるためどんな対策が有効か、どう予防をすればいいか分からないという方も多いでしょう。そこで今、フォーカスされ始めているのが銅です。

アメリカの研究によれば、コロナウイルスは銅の表面だと4時間しか生存(活性)できないと報告されています。これは、生存期間が48~72時間とされるプラスチックやステンレスと比べて非常に短い数字です。つまり、銅はインフルエンザやノロウイルスに対してと同様に、コロナウイルスに対しても有効である可能性があります。

こうした事実を踏まえ、注目を集めているのが銅繊維シートを利用した「銅マスク」です。すでにいくつかの企業では「銅マスク」を開発・販売しており、このままコロナウイルスのパンデミック(流行)に収束の見通しが立たなければ、この波はどんどん広がっていくでしょう。少しでもコロナウイルスの恐怖を和らげたいなら、銅マスクなどの「銅グッズ」に注目してみてください。

 

まとめ

今回は、殺菌能力が非常に高い金属「銅」についてご紹介しました。これから先もコロナ禍の影響が拡大していくようなら、銅マスクにとどまらず、さまざまな領域において銅素材が注目されていく可能性は十分にあるでしょう。

「銅加工.com」を運営している畑鉄工株式会社では、昭和10年の創業以来、銅加工に特化した加工を続けてきました。コロナウイルスの影響で銅に興味を持ち、何らかの加工を依頼したいと考えている方は、畑鉄工株式会社までご相談ください。

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